認知行動療法とは?
認知行動療法とは、自分の思考の癖や行動のパターンを見つけ、意識的に変えていく治療法です。これまで無意識に辿っていた思考のルートを意識的に変えていくことで、生活の質を上げたり、生活上の困りごとを減らしたりすることができます。下のコラムでお伝えした通り、さまざまな疾患に効果があることがわかっています。
また、精神疾患の予防・再発防止の効果も高いといわれている治療法です。薬物療法と併用することも可能です。薬物療法は、今ある症状を緩和する効果は高いですが、減量・中止は症状が再発しないように慎重におこなう必要があります。そこで、薬物療法・認知行動療法の併用が選択肢のひとつとなるのです。メリットばかり紹介しましたが、デメリットもあります。デメリットについて詳しくは下のコラムに記載しています。
同じ状況でも、反応の仕方はそれぞれ違う
同じ状況におかれても、人によってその状況に対する反応は異なりますよね。同じ人でも、タイミングによっては同じ状況に対して違う反応をすることも珍しくないでしょう。認知行動療法では、そんなさまざまな反応の仕方を想像してみて、自分に合いそうな反応の仕方を取り入れていきます。そんな認知行動療法自体にも、人によって感じることは異なるはずです。
実施する環境を選択したい方もいらっしゃるのではないでしょうか。認知行動療法には、1対1のカウンセリングを受ける方法と、グループで行う集団認知行動療法があります。リワークセンターでは、集団認知行動療法を取り入れたプログラムもありますので興味があればお問い合わせください。カウンセリングについては下のコラムでお伝えしました。どちらが自分に向いていそうか、参考にしてください。
まったく同じ体験をしても、疾患のきっかけとなることもあれば、成長のきっかけとなることもあります。認知行動療法では、自分の反応だけがすべてではないことを前提として、他の考え方や行動にはどのようなものがあるか、検討していきます。
自分を理解することが第一歩
カウンセリングと、集団で受ける方法。「もう少し手軽に、自分でできる方法はないのかな?」と感じる方もいらっしゃると思います。そんな方は下のコラムを参考にしてください。
どんな方法で認知行動療法を始めるにせよ、今の自分の状況を見極めることは大切です。下のコラムで紹介したように、状況によっては、認知行動療法を始める前に環境を整えたほうが良い場合もあります。
現在の自分の状況や考え方のクセについて考えていると「自分はダメなんだ……」と思うときがあるかもしれません。しかし、認知行動療法は自分を責めることを目的に実施する治療法ではありません。自分を理解したあとは、今よりも自分にとって良い結果となるように考え方と行動を少し変えてみましょう。なんだか自分をアップデートする作業ともいえそうです。そんなふうに捉えると、自分を理解する段階も少しワクワクしませんか?