職場復帰してから大切なことは、業務がきちんと遂行できること、そして病気が再発・再燃しないことです。
そのためには、病気や仕事について冷静に客観的に考えることができている必要があります。
私の場合は下記のようなことを産業医面談で確認しています。
今回どういったきっかけや原因で病気となったのか
特に業務との関連性
業務上のストレスは何か(業務量、業務内容、対人関係など)
休業後どのようにして回復したのか
症状安定には何が寄与するのか(薬物療法、きっかけなど)
本人自身の支援体制(家族、友人など)
復職後に懸念されること
復職後に想定されるストレス要因
病気治療中であれば、残存している症状や薬の副作用などが業務遂行にどう影響するか
復職後、本人が何に気をつけ、職場や会社がどのような配慮をしたらうまくいくのか
自己保健義務、安全配慮義務の観点からも必要な事項を具体的に
メンタル疾患の場合は、病気の症状が感情や考え方に変化をもたらすことが多く、自分自身を過小評価・過大評価したり、過度に悲観的・楽観的になったり、周囲で起こったことと自分を関連付けてしまう、といったこともよく見られます。
事実を客観的に見ることができているかどうかというのは、病状の回復を示唆するものでもあります。
産業医としては、会社側にも「誰が担当してもメンタル不調をきたしやすい職場」になっていないかを確認します。
復職者を受け入れる職場へは、職場環境を整えるチャンスであることを説明し、復職がうまくいくために必要な配慮を共に考えていただくようにしています。
復職を成功させるために、本人、家族、上司、人事、産業保健スタッフ、主治医といった関係者がある程度の共通認識を持ちながら必要な連携を適宜おこなっていくのが望ましいです。