リワーク支援は、メンタルヘルス不調などで休職した方が、もとの業務や職場にスムーズに戻るためのプロセスをサポートする取り組みです。
休職期間が長引くと、職場や社会とのつながりが希薄になり、復職後のハードルが高くなりがちです。そこで専門家のサポートを受けながら段階的に職場復帰を目指すことで、本人の自信回復だけでなく、職場との相互理解も深まります。
リワーク支援が普及すれば、安心して休む・戻る環境が整い、結果として働く人のパフォーマンスや企業全体の生産性も向上するでしょう。
リワークに参加される皆さん、まずは一歩踏み出されたこと自体が大きな前進です。
心や体が疲れた状態から回復し、再び職場に戻るのは簡単ではないかもしれませんが、適切なサポートと仲間との交流を通じて一緒に進んでいきましょう。焦らず、少しずつ「できること」を増やしながら、自分のリズムを取り戻すのがポイントです。
あなたが前向きに取り組む姿勢が、周りにもいい影響を与えます。必要なときは遠慮なく専門家に相談し、安心して復職への準備を整えていきましょう。
Rodinaには、個々の特性を理解しながら、一人ひとりに合わせたリワーク支援プログラムを提供していただけることを期待しています。
特に、心身のバランスを整えるための多面的なプログラムや、企業側への啓発活動に注力していただくと効果が期待できます。また、休職者や復職者同士が学び合い、励まし合えるコミュニティづくりにも取り組めればよりよいと考えております。
そうすることで、安心して復職を目指せる環境が広がり、企業と働く人双方にとってよりよい未来が開けると確信しています。
リワーク支援は、心身の不調などで休職した方が、回復して再び社会で働けるようになるためにサポートしてくれる取り組みです。
休職期間が長い方は、職場に戻ることへの抵抗があり、復帰へのハードルが高くなる場合が多いと思います。リワーク支援を受けることで、専門家と相談しながら、少しずつ職場への復帰を目指せるため、無理をせずに職場復帰を進めることができると思います。今後、リワーク支援が普及すれば、職場に戻る環境が整い、職場に復帰できる人も増えると思います。
リワークへの参加は、就労への大きな一歩です。心身の不調を治療し、再び働くことは簡単なことではないと思います。そのため、専門家からの適切なサポートや、仲間との交流を通じて、一歩ずつ進んでいくことが大事だと思います。一歩一歩段階を踏んでいき、自分のペースで復帰を進めていくことが重要です。疲れたら休み、休んだらまた進んでいく。困ったときには私たち医療者やリワークのサポーターに遠慮なく相談してもらい、一緒に復帰へのプロセスを進んでいきましょう。一人では困難な道も、仲間と一緒ならきっと乗り越えることができると思います。
リワークに参加する方は、年齢や性別、性格、働けなくなった理由など、それぞれ違います。そのため、Rodinaには、参加者一人ひとりの特性を考慮し、それぞれに適したリワーク支援プログラムを提供してもらいたいと思っています。
また、大企業には社内にリハビリ出勤制度や復職支援プログラムがある企業が多いですが、中小企業では休職者への支援が十分におこなえていない企業が多いと思います。そのため、Rodinaには今後、中小企業へのリワーク支援サービスの普及に取り組んでもらいたいと思います。
リワーク=「精神科リハビリ」という位置づけと考えています。重要なことの一つは「規則正しい生活を送ること」です。当院へ通院いただいている方には「私の生活リズム表」を記載していただいています。初めの一歩として、散歩(1日7000歩を、最初は2000歩からでも)を推奨しており、行先として「スーパー・図書館・本屋」に立ち寄ることを勧めます。理由としては「好きなものをみつける」だったり「選択肢はたくさんある」という側面に目を向ける習慣をつけるためです。
またリワークに通所するという昼間の活動の“目的”ができることで、自然に規則正しい生活を送ることができるようになった方は多いです。もう一つ重要な精神科リハビリの大切さは、復職に対するモチベーションを話し合い、相談できる場を持つことです。
復職すると、どんな不安や問題があるのかを話し合える場をもつことは、復職に希望を持ち、再発再燃をしにくくさせるために大変重要なことです。
上記の「好きなことがある」ことや「多くの選択肢がある」ことがリワークを利用することで気づけることが期待できます。そしてリワークには相談できる援助者がいます。復職するうえで何が不安で、何が問題か、リワークのプログラムを利用し体験し、また援助者と相談することで、徐々に気がつくことがあると思います。復職のモチベーションが上がらないときは、就労内容の問題か、あるいは職場環境に問題があるのか、それを相談できる場があることで、復帰の希望を持てることが期待できます。
また復職の条件として、体力をつけるよう会社から言われることは多いです。リワークに通うこと自体が運動になり体力の向上になります。決まった場所に向かい働くための生活リズムをつけることは、復職後の自信に繋がります。
ご本人の復職に向けての情報共有が重要と考えています。病院内では医師や看護師、ワーカーなどの連携がおこなわれますが、個人のクリニックとなると連携のハードルが上がることが多いです。リワークとの連携は、最初のうちは同行いただくことに身構えることがありました。
しかし普段からこまめにリワークと連絡をとることで、同行いただくことはハードルが下がったと思います。細やかな情報共有によりご本人の状態を適切に掴みやすくなります。リワークなどでのご本人の活動を聞かせていただけると、より良い治療につなげることができ、復職の許可を出すタイミングなども具体的に決めることができると思います。結果的にご本人の復職がスムーズになると考えます。
リワーク支援とは、うつ病などのメンタル疾患で仕事を休んでいた方々が、無理なく職場復帰できるようにサポートする取り組みです。長期の休職を経て社会復帰を目指す際には、復帰への不安・肉体的な面での負担など乗り越えなければならないハードルがいくつもあり、更に疾患再発のリスクもあります。
リワーク支援を利用することで、人間関係の練習・ストレス対処法の習得などを通じ、復職するための自信を回復し、疾患再発を防ぐことが可能となります。また、職場との間に支援者が介入することで、安心して働き続けられる環境づくりも目指せます。
リワーク支援は、こころの健康を守りながら再出発をサポートする大切なプロセスだと考えます。
リワークへの参加を検討されている方・参加を決断された方、復職に向けて大きな一歩を踏み出されようとしていること、その勇気にまず敬意を表したいと思います。
実際にリワークプログラムを受けてみようと思える段階にいたるまで、つらい時期をよく乗り越えてこられました。ここまで到達された方々には、既に “回復に向かう力” が備わってきているはずです。そして、リワークには同じ境遇を乗り越えようとされている仲間がいます。また、専門的なアドバイスをしてくれる支援者もいます。
焦る必要はありません。あなた自身の力・仲間の力・支援者の力、それらがあわされば、必ず回復への道は開けます。焦らずに一歩ずつ歩んでいきましょう。
当院に通いながら復職を目指しておられる方の診察に、Rodinaのスタッフが同席していただいたときに感じるのは、その方その方の特性に応じてきめ細やかに支援をいただいているという印象です。
復職に向けたきめ細やかな対応(企業との連携やソーシャルスキルトレーニングなど)という部分は、当院のような個人クリニックでは、クリニック内で完結することが難しい面があります。これからも、そのようなクリニックだけでは不足しがちな部分について、きめ細やかに補完してもらうことを期待しております。
適応障害やうつ病などのメンタルヘルス不調のために労務困難となった場合、休職しながら治療を受けて、病状の回復を目指します。復職の判断は、病状の回復の他に、生活リズムが安定していることや、以前のように業務をきちんとこなせるかどうかも重要です。
メンタルヘルス不調者の休職や、復職後の再休職は年々増えています。リワークでは生活リズムを安定させ、業務遂行能力を回復されるだけでなく、再発予防に関する取り組みもたくさん行われており、重要性が高まっていると思います。
働けなくなった自分を責めたり、職場のみんなや家族に対して申し訳なく思ったり、自信を失ったり、早く復職しなければと焦ったり、さまざまな葛藤を抱えておられると思います。休職すると決めるだけでも一大決心だったと思います。
復職し、その後安定して勤務を継続するためには、一歩ずつ着実に前に進んでいくことが大切です。
周囲のサポートを受けながら、みんなで一緒に取り組んでいきましょう。
一言で休職、復職といっても、その人のおかれている状況や病状、課題などはさまざまです。一人ひとりに合わせた、多面的なアプローチで、利用される方の復職とその後の安定をしっかりとサポートしていただけることを期待しています。
休職中は大きな不安を抱えておられるので、安心して取り組める環境作りも大切だと思います。診療場面では見えない面もリワークではたくさん見えてくると思いますので、情報共有も密にしていけたらと思っております。
三つあります。
一つ目は、生活習慣の改善です。午前中に通所して、午後退所するまで何かに取り組んで帰宅する。そうした日々を重ねることで、生活リズムが回復していきます。
二つ目は、コミュニケーションです。一人で家にいる時間が長引くほど、人と関わることが億劫になり、ますます外出しづらくなります。リワークに通い、スタッフや他の利用者と挨拶を交わし、何気ない会話を楽しむ。こうしたたわいもないやりとりが、回復に向けて大きな意味を持つのです。
最後は、自分の特性を把握し、自分にあった働き方に気づくことです。もとの職場に戻ったとしても、そこが自分の個性や傾向性に合っていないならメンタルヘルス不調を繰り返す可能性が高くなります。いまは自己理解を深める時間ととらえて、自己分析などに積極的に取り組んでいただきたいと思います。
利用しはじめのときに大切なのは、無理をしないことです。
休職されている方には「やらないといけない」「休むべきではない」という考え方の方が多いように感じます。責任感、義務感が強いので、「できません」「助けてください」「手伝ってください」などが言えず、自分で自分を追い込んでしまうのです。
ですので、リワークにも無理して毎日通おうとする方が珍しくありません。体調がよく、負担を感じなければ行く。そうでなければ休む。まずは心身の声にしっかり耳を傾けながら、ご自身のペースで利用していただけたらと思います。
患者さんから「リワークセンターを利用して良かった」という声は届いています。その上でさらに申し上げるなら、心理的ケアにより力を入れていただきたいと思います。
認知行動療法、ストレスコーピングといった内容を一層充実させて、利用者さん自身がより自己理解を深め、これからの人生の選択肢を広げられる場になることを望んでいます。