利用者・医療機関の声

Rodinaを利用して復職や就職した方
また医療機関からの声を紹介します

復職者の声

リワークは、入院から復職まで必要なステップでした

入院を経てデイケアを利用し、その後リワークセンターに通うことになりました。公務員であったため、公的なリワークサービスを利用することができず、主治医と相談の上、リワークセンターに通うことを決めました。
入院中は、職場に復帰することは不可能だと感じていました。

通所中に得られた良い経験の一つは、パソコンを操作することでした。20年以上の職務経験があり、ブラインドタッチも習得していたはずですが、職場を離れるとそのスキルが失われてしまいました。また、成果発表会に参加する機会もあり、今後に向けて前向きな気持ちを育む良いチャンスとなりました。

復職した今も、月に1回の面談やOB・OG会を通じてリワークセンターとの関係を維持しています。
自分が得た経験を恩返しとして活かし、現在利用している方々にフィードバックをおこなうことは、私にとっての生きがいとなっています。
通院先やリワークセンターで元気な姿を見せることが、私のモチベーションにもつながっています。

復職者の声

実際にリワークセンターに通所してみて感じたこと

リワークセンターは、復職に向けた訓練だけでなく、快適で安全な環境を提供するための取り決めが整っており、いろんな魅力がある場所だと感じています。カフェテリアのように清潔感あふれる内装や、プライバシーを尊重した運営により、利用者がリラックスできる空間が確保されています。

訓練プログラムは豊富で、日々の活動を通じてメンタルヘルスに関する知識を深め、自分に適したストレス管理やコミュニケーションスキルを習得することが可能です。集団プログラムや模擬業務は、復職に向けた準備に非常に役立つと実感しています。

スタッフとの面談では、日常の不安や気づきを気軽に共有できるため、自信や安心感を得ることができます。スタッフが自然な距離感で接してくれることも、リワークセンターの大きな魅力の一つだと考えています。

通所することで、定期的に自分の生活や課題を振り返る機会が得られ、日々を有意義に過ごせていることに感謝しています。

復職者の声

「もう休職を繰り返さない!」という自信がつきました

休職を繰り返してしまい、会社からリワークセンターの利用を勧められたことがきっかけとなりました。
復職に向けて自分自身でしっかりと準備を進めていたつもりでしたが、スタッフと一緒に振り返りをおこなったり、集団プログラムに参加して認知行動療法やマインドフルネスなど多様なプログラムを体験できたことは非常に有意義な経験でした。

ストレス対処法について具体的に考える重要性を知り、今後の意識が明確になったことで復職への自信が深まりました。また、産業医との面談にはスタッフが同席し、リワークセンターでの取り組みを客観的に説明してくれたことで、連携が図られました。

復職後も定期的に面談を実施していただけるおかげで、安心して職場復帰を果たすことができています。ここでの経験を経て、心身ともに復職に向けた準備を整えることができ、自信を持つことができました。リワークセンターを利用して、本当に良かったと実感しています。

復職者の声

独りぼっちじゃない! 復職への踏み出せた大きな一歩

3年間の休職期間が残り半年となり、復帰計画を真剣に考えなければならない状況にありながら、全く進展がなかった私は、産業医の勧めでリワークセンターに相談することに決めました。

初回の面談はZoomでおこなわれましたが、丁寧でゆっくりと寄り添うようにお話いただき、心の内を率直に話すことができました。その結果、長い間心を覆っていた暗い雲が晴れたように感じたことを鮮明に覚えています。

入所後は、スタッフが常に傾聴の姿勢で接してくださり、私の良い点を褒めていただくことで自己肯定感が高まりました。プログラムを通じて対話手法や自己分析の重要性を学び、復職後も安定して働くことができています。

復職から1年が経過し、現在は定着支援を受けています。定着面談では、仕事に全力を注ぎがちな自分に対して、ブレーキをかけることを思い出させていただいています。

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就職者の声

どんなときも味方であり、弱音を吐ける場所です

リワークセンターに通い始めた当初、私は自分が仕事から逃げたダメで弱い人間ではないかという思いに苛まれていました。
厳しい環境で育ち、どんな困難も自分一人で解決しなければならないという考えが根付いていたため、人に相談することが非常に苦手でした。しかし、週に一度の面談を通じて「自分が悪いわけではない」と前向きな気持ちを持つことができました。

面談では、私のまとまりのない話を根気強く聞いてくださり、的確なアドバイスをいただき、勇気を与えてもらいました。話を聞いてもらうことで心が安定し、回復へとつながりました。自信を失い、「私は何も持っていない、何をすればよいのかわからない」と迷っていた私が、キャリアプランの作成を通じて自分の価値観や苦手なことを再確認し、「何ができるか」ではなく「何をしたいか」を明確にすることができました。

今後は、自分に合った働き方を選び、無理をせず、自分に正直に、自分を大切にしながら仕事を続けていきたいと考えています。引き続き定期面談で相談できることに安心感を覚えています。

就職者の声

「諦めなくていい」と思えるようになりました

リワークセンターに通う前は、ほとんど外に出ることもなく、ベッドの中で過ごす日々でした。夜は眠れず、朝まで起きていることが多かったのです。ある日、家族からリワークについての話を聞きましたが、最初はイメージが湧かず、話を聞きに行く気も起きませんでした。
しかし、日が経つにつれて「自分でも通うことで社会復帰できるのだろうか?  でも、もしうまくいかなかったら……」とさまざまな思いが交錯し、このままではいけないと決意し、見学に行くことにしました。

その際、スタッフから非常に丁寧な説明を受け、ここでなら自分も社会復帰できるかもしれないと感じ、通うことを決めました。まずは生活リズムを整えることから始め、いきなり多くのことに挑戦するのではなく、一つの目標を達成したら次の目標を設定し、焦らずに少しずつ進めていきました。

時には挫折しそうになることもありましたが、スタッフの温かくも厳しい言葉があったおかげで、続けることができました。今では、社会の一員として充実した日々を送っています。

就職者の声

就職を見越しての沢山のプログラムに助けられました

リワークセンターに通う前に、じっくりと相談する機会があり、お試し期間も設けられていたため、自分自身が納得した上で通所を開始することができました。通所中は週に1回の面談がおこなわれ、些細なことでも気になる点について相談することができました。

通所中には多様なプログラムが用意されており、他の利用者との交流やスタッフとの何気ない会話を通じて、自分の思考の癖に気づくことができました。また、ストレスやコミュニケーションに加え、運動、睡眠、栄養についても学ぶことができました。対人関係の改善だけを望んでいたものの、すべての要素が大事であることがわかり、リワークセンターの利用を終えた後も睡眠や食事に気を配るようにしています。

リワークセンターを利用する前は、他者の評価を過度に気にし、無理をすることが多く、非常に辛い思いをしていました。しかし、現在では考え方を少し変えることができたため、心が軽くなり、無理をすることもなくなりました。

就職者の声

リワークセンターとの出会いから就職までの起承転結

正直に申し上げますと、通所する前の私はそれほど大きな期待を抱いていませんでした。ただ、当時の不安定な生活から脱却するための手段の一つとして選んだに過ぎませんでした。

しかし、気がつくと、ともに生活している妻や子供たちが生き生きとした様子を見せることに驚きを感じました。
そうなのです!
リワークセンターのプログラムには、私たちが本来持っている力、すなわち自己肯定感を引き出す要素が巧妙に隠されていたのです。

ただし、就職活動に入ると苦労しました。職域や職種を絞り込みすぎたことが逆効果となったようです。結果が出ないと気持ちが沈んでしまいました。その結果、卒業前の2ヵ月間は生活リズムを維持することに精一杯でした。そんな私を励まし、支えてくれたのは、これまでの学びやスタッフ、そしてともに通っていた仲間たちでした。そして今、就職を果たし、日々充実した時間を過ごしています。

休職・離職中のお悩み相談

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病気や障害のこと、暮らしのこと、
お金や社会保障制度のこと、そして仕事のことなど、
何でもご相談ください。

医療機関の声

門前仲町メンタルクリニック
片山 渚先生からのメッセージ

Q. リワーク支援の重要性について

リワーク支援は、メンタルヘルス不調などで休職した方が、もとの業務や職場にスムーズに戻るためのプロセスをサポートする取り組みです。
休職期間が長引くと、職場や社会とのつながりが希薄になり、復職後のハードルが高くなりがちです。そこで専門家のサポートを受けながら段階的に職場復帰を目指すことで、本人の自信回復だけでなく、職場との相互理解も深まります。
リワーク支援が普及すれば、安心して休む・戻る環境が整い、結果として働く人のパフォーマンスや企業全体の生産性も向上するでしょう。

Q. リワークを利用される利用者に向けてのメッセージ

リワークに参加される皆さん、まずは一歩踏み出されたこと自体が大きな前進です。
心や体が疲れた状態から回復し、再び職場に戻るのは簡単ではないかもしれませんが、適切なサポートと仲間との交流を通じて一緒に進んでいきましょう。焦らず、少しずつ「できること」を増やしながら、自分のリズムを取り戻すのがポイントです。
あなたが前向きに取り組む姿勢が、周りにもいい影響を与えます。必要なときは遠慮なく専門家に相談し、安心して復職への準備を整えていきましょう。

Q. Rodinaに期待すること

Rodinaには、個々の特性を理解しながら、一人ひとりに合わせたリワーク支援プログラムを提供していただけることを期待しています。
特に、心身のバランスを整えるための多面的なプログラムや、企業側への啓発活動に注力していただくと効果が期待できます。また、休職者や復職者同士が学び合い、励まし合えるコミュニティづくりにも取り組めればよりよいと考えております。
そうすることで、安心して復職を目指せる環境が広がり、企業と働く人双方にとってよりよい未来が開けると確信しています。