このようにリハビリ出勤から始めることで、休職者に負担がかかりすぎることを避けられます。
ただリハビリ出勤は法律で定められた制度ではありません。
そのため企業によって制度内容はさまざまであり、その制度自体が未導入なこともあります。
そこで今回は試し出勤の代表的なものをご紹介します。
リハビリ出勤(試し出勤)の種類
リハビリ出勤には、大きく3つがあります。
①模擬出勤
一つ目は模擬出勤です。
会社ではなく、図書館やデイケア施設・自立訓練施設などに通いながら復職への準備を進めます。
勤務時間帯に通所して過ごすことで、徐々に体を慣らしていきます。
過ごし方は施設によってさまざまです。
たとえばコミュニティに特化して、利用者同士の交流がメインな施設もあります。
その一方でリワークセンターのように、企業・主治医と連携しながら本人の希望を考慮した職場復帰プランを作成し、そのプランにそって過ごす施設もあります。
自分に合った模擬出勤できる場を見つけることが大切になります。
リワークセンターでは無料相談や見学を随時受付中なので、お気軽にお問い合わせください。
②通勤訓練
二つ目は通勤訓練です。
自宅から職場付近まで実際の通勤手段を利用して移動します。
職場やその付近などで一定時間を過ごしたのちに、帰宅したり施設に移動します。
仕事がきっかけでメンタル不調になった方の場合、職場に近づくと心理的プレッシャーが生じる恐れがあります。その発生を確認することも目的のひとつです。
心身に負担が生じる場合は、主治医などの関係者に伝えて対処法を検討します。
③試し出勤(リハビリ出勤)
三つ目は試し出勤です。
実際の職場に一定期間出勤します。仕事に従事することもあれば、業務はせずに読書などをして過ごすこともあります。
リハビリ出勤の内容
リハビリ出社の内容はさまざまです。たとえばリワークセンターでの一例をご紹介します。
①試し出勤プランの作成
リワークセンターの利用者がリハビリ出勤する場合、ご本人・企業・医師などと連携しながら試し出勤プランを作成します。
医師の見解として、どのようなペース(勤務日数や勤務時間)で始めるのがよいか。
企業として、どのような関わり方をしてもらいたいか。どんな準備をすればよいのか。
ご本人として、どのように復職していきたいか。
ご本人や関係者が協働し合いながら、安心してリハビリ出勤ができる準備を整えます。
②必要な配慮の検討
試し出勤を開始するにあたって、必要な配慮事項のすり合わせをおこないます。
たとえばコミュニケーションの仕方や業務内容などが挙げられます。
リハビリ出勤をおこなうにあたって、不安なのは休職者だけではありません。
同僚や上司の方も、どのように接すればよいのか、どんな仕事を任せればよいのか悩むことがあります。
リワークセンターでは企業に対して過不足のないコミュニケーションの仕方や、適切な業務内容のアサインなどをサポートしています。
休職者と企業の双方に「リワークセンターを活用してもらえてよかった!」と思っていただけるように心がけています。
③リハビリ勤務後に面談
頻度は個々によって異なりますが、リワークセンターではリハビリ出勤後に面談の機会を設けるようにしています。
試し勤務を開始して心身にネガティブな影響はないか。
困りごとや悩みなどはないか。
不調や不安をひとりで抱え込まないように面談を実施し、そこでの内容を踏まえて対処方法を一緒に検討します。
リワークセンターのリハビリ出勤に関するサポート方法にご興味のある方は、無料相談をご利用ください。対面・電話・オンラインなど、あなたに合った方法でご相談いただけます。