休職者が復職にあたって整理しておきたいこと
厚生労働省の平成30年「労働安全衛生調査」によると、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヵ月休業した労働者の割合は、0.4%と報告されています。
これは労働者人口をおおよそ6,000万人と計算すると、およそ24万人におよびます。
さらに、メンタルヘルス不調による休職で注目したいことは、休職者数の多さだけでなく再発率の高さです。
メンタルヘルス不調による休職者の復職後4年内の累積再病休率は47.1%(文献)に及ぶという調査もあります。
職場復帰を検討する際、ただ復帰することを目標にするのではなく、復職後も健康にいきいきと働き続けることも視野にいれることが重要です。
筆者は多くの休職者と出会うなかで、疾病から改善することだけではなく、休職者自身が自らの経過を振り返りながら再発予防について検討することが重要であると感じてきました。
今回は、休職者自らが復職に向けて整理しておくことが望ましいポイントを3段階に分類して紹介します。