コロナウィルス感染拡大を防ぐために、私たちは日常生活のなかでさまざまな制約を受けています。
しかも、この制約は長期間にわたり、先行きも不透明な状況です。
人間は先の見通しが立ち、「ここまで頑張ればなんとかなる」と思うことができれば、辛抱することもできますが、いつまでも続くトンネルのなかにいるような環境のもとでは、徐々に心の健康が損なわれていきます。
生活面でストレスの影響が出ていないか、簡単にチェックしてみましょう。
十分な睡眠をとれていますか
起床時間は一定ですか。規則正しい生活リズムを保っていますか
食事をおいしく食べられていますか。また食事にかたよりはありませんか
コロナ禍以前より、飲酒量が増えていませんか
軽い運動を継続的におこなっていますか
できるだけコロナ以前と変わらない生活リズムを心がけ、オンとオフのメリハリをつけるのが望ましいです。
また、ストレス発散に自宅での晩酌を楽しみにしている人も多いと思います。お酒に関しては、コロナ禍以前の飲酒量と比べてみて、著しく増えていないか一度チェックしてみてください。
眠れないからと、寝る前に飲酒の習慣がついている人も同様です。アルコールは一時の睡眠をもたらしますが、睡眠の質を下げ、結局よく眠れないという事態を招きます。
飲酒量が増加していると感じている方は、ここで一度飲酒の習慣を見直す必要があります。格段に増えたという方は、まずはかかりつけ医を受診し、相談する必要があります。
とはいえ、数少ない楽しみを断念してしまうのは、ストレス発散の意味でも望ましくないでしょう。他の部分で楽しみを見つける努力をするのがよいです。
お勧めしたいのは周囲とのコミュニケーションです。今は様々なコミュニケーションツールが開発されています。普段電話で済ませる会話を、顔を見ながらおこなうよい機会です。遠方の家族や友人とも気楽にやりとりすることができます。オンラインという便利なツールを活用し、親交を深めるのも悪くありません。
誰かと話すことは気持ちを楽にしてくれる効果があります。同じ悩みを持つ仲間を見つけることで、共感したり、励まし合うことも可能です。心配や焦りを解消する意味でも、積極的におこなうとよいでしょう。
他には、自宅のなかでは難しいという方もいるかもしれませんが、適度な運動もとても重要です。
身体を動かすことで、緊張がほぐれ、血行が良くなります。程よい疲れは質の良い睡眠をもたらします。ストレッチや体操、ヨガや、感染対策を万全にしたうえで軽くウォーキングするなどは、慢性的な運動不足の解消にもつながります。
これまで運動する習慣がなかった方には絶好のチャンスです。
この機会に、生活を見つめ直し、自分をメンテナンスする機会にしてみるという視点を取り入れてみると、不自由な自粛生活もひとつのターニングポイントにできるかもしれません。