心と仕事のコラム|自立訓練(生活訓練)・就労移行支援のリワークセンター

認知行動療法の効果。どんな疾患に効果があるか。効果に影響を与える要素

作成者: Admin|Mar 13, 2026 7:14:26 AM

認知行動療法の効果とは。精神疾患の予防・改善・再発防止

認知行動療法の効果は“疾患の症状改善”のみではありません。予防や再発防止にも効果があります。薬物療法のみの治療より効果が高いと言われています。よって、認知行動療法と薬物療法は併用される場合もあります。また、認知行動療法の再発防止効果は、疾患が再燃する前の“小さな落ち込み”の段階に気づき、自分で対処する方法を学ぶことで疾患の再発を防止するものです。気分の波はどんな人にも必ずあります。気分の落ち込みなどが”まったくなくなる”ものではありませんので、誤解しないように注意したいポイントです。

認知行動療法の効果が期待できる疾患

認知行動療法の効果が期待できる精神疾患には、どのようなものがあるのでしょうか?

 

うつ病

不安障害(パニック障害、社交不安障害、PTSD、強迫性障害)

不眠症

摂食障害

統合失調症

パーソナリティ障害


改めてみるとかなり多くの疾患に適用できることがわかります。これだけ多くの疾患に適用できることは、認知行動療法のメリットの一つといえるでしょう。このため、複数の疾患を併発している場合にも、効果が期待できると考えられます。

効果に影響を与える要素

認知行動療法をおこなうのなら、できるだけ高い効果を得たいですよね。効果に影響を与える要素には、どのようなものがあるのでしょうか?
影響を与える要素として重要なものには、以下の二つが挙げられます。

 

自分自身の状況

実施環境


もちろん、実際に治療の段階となると、さまざまな要素が影響を及ぼします。しかし、この2つは治療前の段階である程度整えておくことが望ましいです。

要素① 自分自身の状況

精神状態や体調を整えてから治療を始めましょう。精神状態が不安定なときに、無理に認知行動療法をおこなうことはありません。治療の効果をしっかり得るために、生活や疾患の症状、精神状態などをある程度落ち着かせることを優先させましょう。また、認知行動療法を前向きに考えられないときも実施の段階ではないと考えられます。認知行動療法は、自分自身の行動と努力が必要な治療法です。行動を伴わない治療では、期待した効果を充分に得られません。

要素② 実施環境

実施環境も、効果に大きな影響を与えます。具体的には、担当者との信頼関係が挙げられます。認知行動療法では現在の認知・行動に気づく段階が必要です。気づきを得ても、受け入れ難いと感じることもあるでしょう。治療中は、困りごとについての自動思考にフォーカスをあてるため、受け入れ難いことのほうが多いかもしれません。現在上手く機能している自動思考は変更する必要がないので、限られた時間内の治療対象にはなりません。そこで重要なのが担当者との信頼関係です。ときには受け入れ難い意見を、担当者から伝えられることもあるでしょう。信頼関係がなければ、困りごとの解決は必要以上に難しくなってしまいます。