「もともと、こんな性格だから……」
気分変調症の症状を、上記のように“性格”だと誤解している方は少なくありません。周囲の人からの誤解も多いですが、自分自身のことでもこう考えている人が多いのが気分変調症の特徴ともいえます。気分変調症は若い時期に発症することが多く、さらに抑うつ気分の症状が長期間続くため、異変だと気づかずに受け入れている方が多いようです。
こんなふうに思っていると、病気の発見は難しそうですよね。実際、発症から治療開始まで10年ほどのタイムラグがあることも珍しくありません。発症から発見までに時間がかかることもひとつの原因といえるでしょう。
気分変調症は改善が見込めます。病状が変化しやすいことも気分変調症の特徴のひとつです。ただ、変化しやすいというのは、必ずしも改善とは限りません。他の疾患へ移行したり、併発したりすることもあります。その場合には、パニック障害などの不安障害が比較的多いといわれています。
どんな形であれ、現状を受け入れることは必要なことです。その点では、性格だからという捉え方でも、現在の状況を受け入れていること自体は良いことだといえるでしょう。しかし、「性格だから変えられない」と諦めたり、困りごとが生じているのに改善できなかったり……受け入れたあとの感情や行動がネガティブなものであると気分変調症も改善できません。性格だと思って諦めて放置していると、変換点がきたときにコントロールできません。そのため、放置することは得策ではないでしょう。もしかしたら……と思うことがあれば専門家への相談も検討してみてください。
治療方法については聞いたことのあるものが多いのではないでしょうか。他の精神疾患の治療にも用いられている方法ですよね。もちろん、症状によって使用するお薬や、各療法における細かいアプローチは少しずつ異なりますが、内容がまったく予想できないものではないかと思います。